法(改正)情報

パワハラ行為の定義とは? 厚労省・指針案

 パワーハラスメント、俗に言う「パワハラ」ですが、フリーランスになって「目にする」機会が多くなりました。訪問させていただいた企業様で、ハラスメント防止啓発ポスターを良く見かけるようになったからかと思います。その実態はどのようなものでしょうか?

パワーハラスメントの現状

 さて、来年施行されるであろうパワーハラスメント防止策の義務化にあたり、指針案が提出されました。今年は某球団監督による暴力や教職員間でのいじめ問題などタイミング的には良いのかもしれませんが、過去の相談件数(平成29年度で約72,000件)からすると遅すぎな気もします。尚、以下のグラフは『政府広報オンライン』より引用しています。

総合労働相談コーナーに寄せられる「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数

 パワーハラスメントのもたらす影響としては、「職場の雰囲気悪化」の他、「社員のメンタルヘルス不調」や「人材流出」なども高い割合で挙げられており、ハラスメントを受ける本人だけでなく、その場に居合わせる人全員に悪影響を及ぼします。

パワーハラスメントは企業にどのような影響を与えるか(回答者数4,587人)

パワーハラスメントの定義

 さて、本題の「パワーハラスメント」の定義ですが、職場において行われる以下の3つの要素をすべて満たすものとされています。

  1. 優越的な関係を背景とした言動であって、
  2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
  3. 労働者の就業環境が害されるもの

 ここで言う、「職場」は、業務を遂行する場所のことを指しますが、通常就業している場所以外の場所であっても、業務を遂行する場所も含まれます。

優越的な関係を背景とした言動の具体例

  • 職務上の地位が上位の者による言動
  • 同僚又は部下による言動で、当該言動を行う者が業務上必要な知識や豊富な経験を有しており、当該者の協力を得なければ業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの
  • 同僚又は部下からの集団による行為で、これに抵抗又は拒絶することが困難であるもの

業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動とは?

  • 業務上明らかに必要のない言動・ 業務の目的を大きく逸脱した言動
  • 業務を遂行するための手段として不適当な言動
  • 当該行為の回数、行為者の人数等、その態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える言動

労働者の就業環境が害される

  • 労働者が身体的又は精神的に苦痛を与えられ
  • 労働者の就業環境が不快なものとなり
  • 能力の発揮に重大な悪影響が生じる等、当該労働者が就業する上で看過できない程度の 支障が生じること。

 パワーハラスメントには該当しない例も掲載されていますので、詳しく知りたい方は、『職場におけるパワーハラスメントに関して雇用管理上講ずべき措置等に関する 指針の素案』にてご確認ください。余談ですが、今回の指針案に対して、日本労働弁護団が「声明」を発表しておりました…

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